起業というベンチャー(冒険)
先日、ホリエモンが現ライブドア社に208億もの損害賠償金を支払うことで両者の間に和解が成立したとの報道がありました。
確かに当時の堀江社長は、歯に衣着せぬ発言というよりも、無駄に世間を挑発する不用意な発言で人々の反感を買い、それが没落へ繋がった一因であったことを思うと、有名社長としてはあまり処世術には長けていなかったと言えるかもしれません。
しかし、一つ確実に言えるのは、少なくとも経営手腕に関しては天才的な才能の持ち主であったということ。
その価値観や世界観には私も疑問に思う部分が多々ありますが、類稀な経営センスにはただただ感嘆させられます。
そんなわけで、ブックオフの100円コーナーによく並んでいる堀江氏の昔の著書(のいくつか)は今読んでも決して損はないと思います。
起業を考えている人には特に読んで得るものが多く含まれているのではないでしょうか。
私は、この手の創業社長が著した成功物語系の本を読むのが好きでこれまでそれなりの数を読んできましたが、読むたびに漠然とした起業への憧れのような思いがわき出てくるのを感じています。
もちろんそれは単なる憧れであって、実際に行動に移そうなどと考えたことは一度もないのも言っておかなければなりません。
というよりも、短期間で上場を成し遂げたようないわゆるカリスマ的な社長たちは、もう能力が桁違いであって、真似しようと思ってもとても真似できるようなレベルにはないと分かって萎縮してしまうというのが本当のところです。
大体彼らはバイトで働いている時点ですでに頭角をあらわして、多くの仕事を任せられるようになり、将来への地歩を固めていく。
仕事が人並み以上にできるのは前提条件であって、それ以外の要素でも、人がついてくるような不思議な人間的魅力がなければならないし、組織を維持発展させていくための管理能力も不可欠となってきます。
まあ言ってみればベンチャー企業のカリスマ社長はまさに多才なスーパーマンで、地道な努力だけでは超えられない壁があるように思えてなりません。
しかし、ホリエモンも言うように、日本に中小企業は200万ほどあるとも言うし、その皆が皆天才的な才能の持ち主というわけでは決してないでしょう。
上場だの支店だのと欲張らなければ、小さい会社を自分なりの手腕で経営していくことは努力だけでも不可能というわけでないのでしょう。
それでも、毎年9万もの企業が新しく設立される中でその9割近くが5年も持たずに解散に追い込まれる現実を考えれば、それですらそれなりの運と実力が要求されるのは間違いありません。
凡人にとっては、起業は極めてリスクの高い賭けだというのは言えそうですね。
そういう冒険的な生き方をしている人を見るのは私は嫌いではありませんが。
まあ私の場合は、「搾取」されても、企業にぶらさがりながら生き抜いていくしかなさそうです。
(それ以前にぶらさがるための紐に手が届くかどうかの瀬戸際という…。)
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